建物明渡請求事件

こんにちは、司法書士河内謙治です。

 

さて、本日は建物明渡請求事件について書きたいと思います。

建物明渡請求事件にも原因がいろいろと存在します。

最も多いのが賃料不払い、あとは用法違反や無断転貸など

原因がいくつかあるかと思います。

 

今回は賃料不払いが原因の建物明渡請求事件のことを書きますが、

この際、大家さんが何を一番重要だと考えるかで戦略が異なって

くるかと思われます。

 

一番お薦めできるのは、とにかく建物を明け渡させることを一番に

考え、滞納賃料に関しては減額、分割払い、最終的には免除をも

視野に入れて考えるということです。

 

難しいのは、滞納賃料もきっちり回収し、建物も明け渡させたい。

というときでしょうか。借主はお金がないから賃料を滞納すること

になるのが普通です。まあ、レアケースはいろいろありますが、

やはりお金がないから払えないのです。お金がない人にお金を払え

と言ってもなかなか厳しいというのが現状です。

 

また、建物を明け渡すということは、引越しも行い次の引越し先も

確保しなければならないということが言えます。引越しするには

一定のまとまったお金が必要になるのです。

 

そうであるならば、建物を明け渡させたいというのであれば、滞納

賃料に関してはある程度目を瞑るということも選択肢の一つになり、

早急な事件の解決にもつながるということになります。

 

これは、あくまでも借主や連帯保証人に資力がないということを前提

としていますので、資力がある人を相手にするのであれば、他に方法

もありますし、人それぞれ考え方がありますから、今回の方法が必ず

しも事件ごとにすべて適合するものではないということは言えます。

 

あくまでも参考ということでお考えください。

 

司法書士河内謙治